気候変動を知るおすすめの本3冊

気候変動を知るおすすめの本3冊

気候変動によってどんなことが起きるのかを知ったとき、
なぜ今までこんな重大なことを知らなかったのだろうとショックを受けました。

メディアでは積極的に気候変動についての報道はしません。
それは、視聴者にとって気候変動は関心がないものだと考えられているのかもしれませんし、
スポンサーの意向かもしれません…。
それはともかく正しい情報を知ろうとすることがサステナブルの第一歩です!

私はSNSや動画から新しい情報を得ることが多いのですが、本を読むことを大切にしています。
テーマについて深く考えることができるし、知識として頭の中に蓄積されるからです。
私自身まだまだ勉強中ではありますが、
今回は気候変動について、読んでよかったと思うおすすめ本を3つ紹介したいと思います。

 

 

『グレタ たったひとりのストライキ』
マレーナ&ベアタ・エルンマン
グレタ&スヴァンテ・トゥーンベリ著

私はグレタ(・トゥーンベリ、以下グレタとします)がきっかけで気候変動に関心を持ち始めました。
いま、グレタを知らない人はほぼいないと思います(たぶん)。
一方、グレタが何を主張しているかを知っている人はあまりいないでしょう。
グレタの主張はたった3つです。
・科学者の声を聞いてほしい
・「家が火事になっている」くらい、今地球は危ない状態にある
・気候変動の対策を今すぐにしてほしい

本の終盤にはグレタが各地で行ったスピーチが収録されています。
グレタの言葉はとてもクリアで、余計なものがない。
これは確かな知識に裏付けされているものだとこの本を読むとよく分かります。

 


『脱プラスチックへの挑戦』
堅達 京子+NHK BS1スペシャル取材班

気候変動について知れば知るほど、
問題の事の大きさに「もう手遅れだ」、「一人の力では何も変わらない」って思ったり、
科学者たちが示した未来に不安や恐怖を感じたりします。
こんなに悲しくなるなら知らない方がよかったと思ったりもします。
(こういう気分は「eco-anxiety(環境問題心配性)」というらしいです)

この本は不安や恐怖を無駄に煽ったりはしていません。
脱プラスチックを実現する新しいビジネスが紹介されていたり、
最後に私たちにもできる取り組みを紹介しています。
読後感は爽やかで、環境問題をポジティブに考えることができます。


『地球温暖化は解決できるのか――パリ協定から未来へ!』
小西 雅子

トランプ大統領が離脱を表明したことで注目を集めた「パリ協定」(その後バイデン大統領が復帰を表明しました)。
「はて?パリ協定?」と思った人も多いのではないでしょうか?
パリ協定とは「世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2度より充分低く抑え、1.5度に抑える努力を追求すること」を目的とした国際的な枠組みです。

今まで「京都議定書」など様々な地球温暖化に関する国際条約がありましたが、パリ協定が合意されたことは、本当に奇跡!なんだそうです。
それは①約200のすべての国が参加し、②努力をしない国には法的拘束力があること!
パリ協定が合意されるまでのドラマがめちゃくちゃおもしろいので是非読んでもらいたいです。
奇跡的な合意の裏には、駆け引きしたり、仲間づくりをしたり、相手を追い込んだり、何とも人間臭いドラマが繰り広げられていました。

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